2023.03.30

無垢材を手入れしながら使い続ける。

 建具とは、扉や窓など部屋を仕切るモノのことです。最近では、手入れが簡単なアルミサッシなどが多くなっていますが、昔は大半の建具が無垢の木材で作られていました。経年変化による風合いを楽しみながら、時には木の表面を削り直すことで美しさを蘇らせて、ひとつの建具を大事に使い続けてきました。
 建具に兵庫県産のスギを使って家を建てた山田克幸さんは、「棚の上に猫の通り道を作ってもらったり、ドアを削って磨いてもらったり、建具が完成したあとも地域の建具屋さんとつながっている。そんな人間関係が心地いいなと思います。」と話します。
 

 兵庫県建具組合では、今までは県外から仕入れていた木材の一部を、兵庫県内から仕入れる取り組みを始めました。組合員は、各自で県内の木材市場に行き、建具に適した木を見繕って競り落とし、建具へと加工します。
 建具に「ひょうごの木」を使うことで、モノを手入れしながら長く使い続ける暮らしを味わってみてください。


【建具】
建具(たてぐ)は、建築物の開口部に設けられる開閉機能を持つ仕切り。おもに壁(外周壁や間仕切壁)の開口部に取り付けられて扉や窓として用いられることが多い。

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