2025.03.31

ひょうごの木×ローカルフェス #1

 ひょうごの木×ローカルフェス #1 

木でつながる、みんなで作る
淡路島で地域に開くイベント

○一般社団法人GREENJAM 代表理事 大原 智さん
○神戸芸術工科大学 准教授 曽和 具之さん

兵庫県産木材の新たな価値を提案するイベント「ひょうごの木フェスタ『本日、あわじしまにて。』」が2025年4月に淡路島で開催されます。ワークショップやライブなど盛り沢山なプログラムが予定されるなか、神戸芸術工科大学の学生も企画に参加。イベント全体の企画制作を担当する一般社団法人GREENJAMとのコラボで木の魅力や面白さを伝えます。


地元の木に目を向けて
祭りを一緒に作り上げる

各地でローカルフェスを開催している一般社団法人GREENJAMが企画制作を担う「ひょうごの木フェスタ」。4月19日と20日の2日間にわたって、淡路島国営明石海峡公園で開催されます。ローカルフェスを地域住民と一緒に作る“文化祭”と位置付ける大原さんが今回連携するのは、地域デザインやコミュニケーションデザインが専門で地元で出た間伐材の活用などにも取り組む神戸芸術工科大学准教授の曽和さんと、曽和さんの呼びかけで手を挙げた学生たち。コンテンツの提案から具体化まですべての工程に関わります。

企画発表会に集まった大原さん(右端)と曽和さん(右から2人目)、学生の皆さん

 

「モノを作ったり、作品を展示するだけでなく、何ができるかを考えるところから関われるのはありがたい。コトのデザインの貴重な経験になります。ものづくりの素材として、森から木、木から木材というつながりを見ることも学生にはとてもいい機会になる」と曽和さんは話します。

「鉄やプラスチックと違って、木は素人でも切ったり加工したりできる素材。その楽しさを来場者に体験してもらえる企画が実現するといい。アイデアをカタチにしていくステップを経験できるのは学生にとってものすごい力になる」と曽和さん

 

もともと一般社団法人GREENJAMでは、イベントやフェスを地域の住民や企業、学校とともに開催してきました。大原さんは「単なるお手伝いではなく、参画した人が裁量を持ち、来場者や地域にどんな影響を与えたかというプロセスを大事にしています。今回のひょうごの木フェスタも、参加した人が木や地域に興味を持ったり、新しい関係をつくったりして次のストーリーにつながっていけばいい」と考えています。

「うちのイベントに参加してくれる人は、結果的に地域のにぎわいやまちづくりに貢献している。今回も同じ。学生さんたちが学んできたスキルを自分たちのやり方で生かしてほしい」と大原さん。

 

 

木を楽しむ企画続々
学生たちのアイデアが光る

本番までひと月余りに迫ったこの日は、学生による企画の発表が行われました。兵庫県の森林や林業の現状を学んだうえで、当日会場でひょうごの木を使って何ができるかを立案。4名が順に自分のアイデアを発表しました。木を使った食器を屋台で使う、ペン立てを作ってもらう、絵馬を作って願い事を書いてもらう、木のパズルを組み上げる、木の音を楽しむ、木のアクセサリーを作る…などなど、楽しいアイデアが次々と出てきます。

(左上)2年の森菜々子さんはペン立て作りや木の音を楽しむ企画を発表。
    1年の清水巴さんは木の食器を作ってみたいと提案しました
(左下)学生の企画発表にコメントする大原さん。「めっちゃいいね!」の連発でした
(右上)みんなの意見をまとめたり広げたり。話はいろんな方向に展開していきます
(右下)たくさんのアイデアが次々と飛び出した企画発表会

 

「全部いいね!全部できそう!企画としては高得点中の高得点です」と大原さんは笑顔で応答。曽和さんはそれぞれのアイデアを整理していきます。みんなで話をするうちに、全員の企画を1枚の板に盛り込んで来場者に配布するのはどうかというプランが浮上。板に加工を施すことで、来場者が食器や絵馬、アクセサリーなどをそれぞれ自分で切り離して仕上げるイメージです。まずは学生が自分たちで図面を起こし、木材の調達や加工には地元企業の協力を得ながら具体的なカタチにしていくことが決まりました。

木材を使った絵馬やパズルなど、いくつもの企画を考えた3年の藤島さん。「いろんな人と一緒に作っていけるのが楽しい」と話します

「大学の外に出て活動することが好きで、こんなチャンスを逃すわけにはいかないと参加を決めました。アイデアを練るのは楽しいし、どうやって作っていくかを考えるのもすごく楽しい」と3年生の藤島海さん。図面の提出期限は10日後です。みんなが主役の木と地域のイベントに向けて、モノづくりとコトづくりが進んでいます。

 

<団体・大学紹介>

一般社団法人GREENJAM
伊丹市伊丹1-2-15-201
関西最大級の無料ローカルフェス「ITAMI GREENJAM」をはじめ、イベント企画制作全般を担う。2014年に始めたITAMI GREENJAMは関西最大級の地方フェスに育ち、2024年は9月に2日間にわたって開催。ステージイベントのほか、キッチンカーやフード、マーケット、キッズエリアなど100ブース以上が登場した。

■神戸芸術工科大学
神戸市西区学園西町8-1-1
科学技術と芸術文化の融合をテーマに芸術的感性と表現技術を磨き、人々の生活文化を豊かにするデザイナー、アーティスト、クリエーターの養成を基本理念とする大学。芸術工学部のもとに4学科12コースを設置。企業や自治体との連携も活発で、実践的な学びを深めながらクリエイティブな分野で活躍する人材を育てている。

 

<イベント紹介> 

ひょうごの木フェスタ「本日、あわじしまにて。」

神戸芸術工科大学の学生たちによる企画のほか、豪華出演アーティストによるアコースティックLIVEやフード&ショップ、多彩な「ひょうごの木」のコンテンツなど盛り沢山です。

・日時 2025年4月19日(土)、20日(日)各日10:00~16:00
・場所 淡路島国営公園明石海峡公園 芝生広場
・詳しくはホームページをご確認ください。https://today-awajishima.studio.site/

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